デキストリン5つの働き
❑整腸作用
一般的に食物繊維は便秘を改善することが知られていますが、水溶性食物繊維である難消化性デキストリンも便秘を改善する作用があるとされています。
さらに、難消化性デキストリンは腸内でビフィズス菌などの善玉菌を増やし、腸内環境を改善し、下痢を改善できることも明らかにされています。
❑食後の血糖値の上昇をゆるやかにする
食事から摂った炭水化物(糖質)は消化によりブドウ糖に分解され、その後「小腸」で吸収されます。小腸で吸収されるときに、難消化性デキストリンの働きにより糖分の吸収を抑え、食後の血糖値の上昇をゆるやかにすることが分かりました。
❑食後の血中中性脂肪の上昇をゆるやかにする
中性脂肪は体を動かすエネルギー源になりますが、エネルギーとして使い切れずに余ってしまったものは、体に蓄えられてしまい、肥満の原因になることも。
難消化性デキストリンを摂取することで食事に含まれる脂肪の吸収を抑え、食後の血中中性脂肪の上昇がゆるやかになることが分かっています。
❑内臓脂肪の低減
健常成人(肥満1度:BMI値25kg/m2以上30 kg/m2未満を含む)に対して、難消化性デキストリン(食物繊維)を摂取することにより、内臓脂肪を低減するかについて観察しました。
そこで、難消化性デキストリン5gを1日に3回食事と共に長期摂取することによって、内臓脂肪の低減作用が期待できることが示されました。
参考:難消化性デキストリンの健常成人に対する内臓脂肪低減作用に関する研究レビュー
お腹周りに脂肪がついたと感じる方や脂肪の多い食事を摂りがちな方などにも難消化性デキストリンは有効に働きます。
❑ミネラルの吸収促進作用
食物繊維はミネラルの吸収を阻害すると認識されてきましたが、低粘度で腸内細菌に利用されやすい難消化性デキストリンは、大腸でミネラルの吸収を促進することが明らかにされています。
参考:Eur J Nutr. 49, 165-171(2010)
著者:大名町スキンクリニック 院長 橋本 慎太郎
金沢大学医学部卒、美容皮膚科クリニックを運営
https://m-beauty.jp/about/dr.html
参考文献やインターネット上にあるエビデンスやメーカー情報を元に分かりやすくまとめたものになります。参考になれば幸いです。
本成分は、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。疾病に罹患している場合はかかりつけ医師に、医薬品を服用している場合は医師、薬剤師に相談してください。食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスをお勧め致します。